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定跡を自分で考えて理解する

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オープニング定跡について、最近の学び方

新しい定跡を学び始める時や、よく分からない定跡をもっと理解できるようにしたい時、最近 行っている方法についての記事です。

最近、Closed Sicilian を使い始めました。
Closed Sicilian は 1.e4 c5 の Sicilian Defence に対して白が
2.Nc3 から g2 - g3、Bg2 とする形です。

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新しい定跡を学んで行くとき、私はその定跡についての本を購入して学ぶことが多いです。
YouTube 動画などでも学ぶことはできますが、まずは本で学びたいです。

本を読みながら、本で紹介されているゲームを、lichess の Study(研究)機能を使い
ゲーム集を作っていきます。

ただ、本を読んで、定跡を覚えるだけでは、その定跡をよく理解できることにはならないため、代表的なポーンストラクチャーについて、自分なりのコメントをつけてます。

オープニング定跡を、ポーンストラクチャーと一緒に学んで行く方法は
e3 Poison by Axel Smith
の本から影響を受けました。

参考例を上げると

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Closed Sicilian でよく起こるポーンストラクチャーの1つです。
定跡を理解するのに、ポーンストラクチャーについて、自分なりに考えると理解が増します。
上記のポーンストラクチャーでは、Bg7 の利きが b2 ポーンにあたるため、黒のポーンストラクチャーの方が良さそう、というのが最初の印象でした。

始めは少ししか考えが浮かばないですが、ゲームの経験からや、本で紹介されているゲームを再現していく中で、思いつくことが出てくるため、その都度コメントを追加してます。

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後からつけたコメントとしては
白は f4 としやすいのに対し、黒が f5 とすると exf5 で a8-h1 ラインが開くため、黒が f5 とするのは注意が必要そう。
黒は Bg7 の利きを生かすため、Ng8 を e7 に展開する。
など。
本を読んだり、定跡を覚えるだけでは気づかないことが多くあり、定跡を理解するのに、自分なりに考え、忘れても思い出せるよう記録しておく、というのは有効に思います。
ちょっとした参考例でしたが、ご参考になりましたら幸いです。